講師一覧

2026年3月

〈リーダーシップ〉

村上 大介
板倉サテライトクリニック 院長

皆さんはこれまで何かしらの機会でリーダーを務めてきたことでしょう。リーダーという立場は紀元前から存在してきました。時代とともにリーダーの在り方はカタチを変えてきています。そして、リーダーが100人いれば100通りのリーダー像があるのだと思います。「リーダーシップとは何か?」本プログラムを通じて一緒に考えていきましょう。

2026年4月

〈マネジメント〉

村上 大介
板倉サテライトクリニック 院長

かつての私は「マネジメント = おカネの勘定」だと思っていました。あくまでそれはマネジメントの一面にすぎず、本質的ではないと考えます。大学での部活動や医師になってからマネジメントが必要になる場面はたくさんあるでしょう。「どうすれば、良いマネジメントが生まれるのか?」「マネジメントとは何か?」皆さんと一緒に考えたいと思います。

〈財務・経営企画〉

水野 琢也
名古屋大学附属病院 事務部 医事課入院係 係長

最近の報道では、医療機関の経営に関する危機的な状況が浮き彫りになっています。2024年度の調査によると、自字体病院の86%が経常赤字、国立大学病院の約7割が赤字という結果が示され、医療の継続性そのものが問われています。医療機関における「経営」とは何か?なぜ私たちは医療を継続しなければならないのか?それは誰のために?患者のために、地域のために、そして未来の医療のために。医療機関の財務は、単なる数字の管理にとどまらず、医療の質や患者満足度、そして組織・地域社会の未来をも左右する重要な要素です。診療報酬制度やDPC、経営指標の分析など、実務に直結するテーマを扱いながら、財務の“見える化”と“戦略的活用”について皆さんと共に考えていきます。数字の奥にあるストーリーを読み解く力を養い、医療の未来を支える視点を育てる場となれば幸いです。

2026年5月

〈人材・組織開発〉

西川 泰弘
済生会横浜市東部病院 人材開発センター 人材開発室 室長

勤務医、開業、起業……医師としてみなさんがこれから歩むどのようなキャリアにおいても、ヒトに関わり成果を上げていく上で、「人材開発」と「組織開発」の心得は大きな助けとなるでしょう。医師として自身が効果的に学び、部下、後輩、研修医を育て、そして組織を任されたときにメンバーとともに目標に向かっていく際のヒントを、実例を踏まえながら共に学んでいきましょう。

〈医療安全〉

平松 真理子
慶應義塾大学病院 医療安全管理部 副部長

30年間無事故を謳っている病院と、毎年500件のインシデント報告がある病院。あなたが患者ならどちらにかかりたいですか? そして、あなたが勤めたい病院はどちらですか?
医療安全と病院経営は全く畑違いと考えるかもしれませんが、実は密接に繋がっています。「質の高い安全な医療提供」こそ患者や地域が求めていることです。未来に向けて、より質の高い安全な医療提供を継続するために何が出来るのか一緒に考えていきましょう。

2025年6月

〈医療DX〉

小西 竜太
医師 複数の医療機関・民間企業にて病院経営&事業開発・投資支援

「学生時代は遊びまくっていた、部活しかしてなかった」という先輩たちの武勇伝は無視して、是非とも、学校以外の学びの場でたくさんの経験や気付き、知己を作ってください!

〈看護管理学〉

藤井 晃子
名古屋大学医学部附属病院 副院長 / 看護部長

医療はチームでつくるものです。その中で看護は、患者さんに一番近いところで、24時間365日継続したケアを提供しています。看護管理というと堅く聞こえるかもしれませんが、要は「看護がしっかり力を発揮できるよう、チームや環境を整える仕事」です。そしてそれは、結果的に医師の皆さんの診療が円滑に進むことにもつながります。また病院運営・経営にも大きく影響します。本講義では、お互いの仕事がよりスムーズになり、患者さんにとってより良い医療につながるヒントを一緒に考えられればと思っています。

2026年7月

〈広報・マーケティング〉

松本 卓
合同会社 つなぐ 代表

病院という組織は得てして主観的な視点をとりがちです。「私たちは地域の健康を守る素晴らしい仕事をしているのだから、生活者はきちんと見ているはずだ」と思っていませんか。実際はほとんど見向きもされていません。人は目に見えないものは評価しないのです。そんな中で、いろいろな情報に埋もれずにユニークで好ましいコミュニケーションの積み重ねを行うということは、簡単なことではないのです。本セミナーでは、具体的なコミュニケーションを紹介していきますのでお楽しみに。

〈人材採用・ブランディング〉

紀平 浩幸
(株)ケイツーブレインズ 代表取締役

病院経営において最大の課題、それは「優秀な人材の確保」です。しかし、病院経営者のほとんどが採用について誤った認識を持っています。本セミナーでは、9割の病院経営者が知らない、医師をはじめとした医療人材が「ここで働きたい!」と思わせる、すぐに使える採用ノウハウを紹介してきます。病院の採用テクニックを知ることで、みなさまの就職活動(臨床研修プログラムマッチング)の対策にもきっと役に立つことでしょう。

2026年8月

〈経営原理学〉

村上 大介
板倉サテライトクリニック 院長

「経営とは何か?」「なぜ、病院は経営しなければならないのか?」、皆さん考えたことはありますか?何かを学ぶときには基本(総論)と応用(各論)があります。各論の方が分かりやすく、学びやすいものですが、本セッションは「本質とじっくり向き合う」時間にしたいと思います。絶対的正解のない問いに対して一緒に考えていきましょう。

 2026年9月

〈災害医療・BCP〉

久野 将宗
日本医科大学多摩永山病院 救命救急科 部長

日本は災害多発国であり、災害医療と事業継続計画(BCP)はすべての医療従事者が身につけるべき重要な知識です。災害時には多くの命が危機にさらされ、迅速かつ的確な医療対応が求められます。BCPは、医療機関がその機能を維持し続けるための指針です。
皆さんが医師として現場に立つとき、専門知識だけでなく、災害時の医療体制や組織運営についても理解を深めることが、より多くの命を救う力となります。共に学び、医療の未来を支えましょう。

2026年10月

〈病院とまちづくり〉

藤井 将志
医療法人谷田会 谷田病院 事務部長

「イノベーションは辺境からやってくる」経営の世界ではよく言われる言葉です。地方である熊本の、さらに田舎である甲佐町(こうさ)で、病床数99床という小さな病院で、いろいろなチャレンジをやってきました。病院経営にまちづくり、そして。。。辺境だからこそできる取り組み事例をお伝えします。経営って何なの?とか、皆さんのキャリア選択の一助になれたら嬉しいです。

2026年11月

〈地域医療構想・ポジショニング〉

松岡 佳孝
済生会熊本病院 経営企画部 経営企画室長 兼 広報室長

目の前の患者さんを救う臨床スキルと進取の精神。これらは医療の現場を支える不変の根幹です。今後はそこに、長い時間軸で社会の変化を捉え、備える「戦略的な視座」も不可欠となります。「新たな地域医療構想」の理解を通じ、現場のリアリティとマクロな未来、双方を俯瞰する視点を共有できればと思います。

〈地域連携〉

森岡 将大
(株)3Sunny 地域連携推進グループ マネージャー

「地域医療連携」は、どの規模・機能の医療機関においても重要な経営的キーワードです。
本プログラムでは、普段の診療から一歩引いた視点で患者さんの流れを理解し、ご自身の医療機関が取るべき地域医療連携の在り方を一緒に考えられる内容にしたいと思います。当日、みなさまとお会いできることを楽しみにしております!

2026年12月

〈コミュニティホスピタル〉

近藤 敬太
豊田地域医療センター 総合診療科・在宅医療支援センター長

皆さんはどのような医師になりたいですか。臨床をバリバリやる医師、手術や手技をこなしまくる医師、研究に没頭する医師、いろんな理想の医師の姿があると思います。私は、「身近なことを何でも相談できる医師」である、総合診療医になりました。そして、いま、総合診療を最高に楽しみ、日本のインフラにするために、新しい中小病院=コミュニティホスピタルを中心に改革を始めました。私のキャリアや挑戦を通じて、皆さんのキャリアについて一緒に考える機会になると嬉しいです。

〈地域に根差した病院経営〉

石坂 真一郎
研精会 理事長

皆さん、こんにちは。私は2014年までPwCという会計事務所に勤務していた会計士です。当時は製造業や飲食業、ITなど様々な企業の会計監査をしていました。会計士の仕事は少し分かりづらいかもしれませんが、専門領域は経営管理全般で、グローバルな視点が求められます。そしてひょんなことから、私は、とある経営が傾いた医療法人の経営者になりました。この10年で私が経験した、様々な困難とその対処策について、少しばかりお話しできればと考えています。

2027年1月

〈医療政策・診療報酬改定〉

村上 大介
板倉サテライトクリニック 院長

日本に医療政策や診療報酬改定の見直しが必要な理由、皆さんは思い浮かべることができますか?日本は世界において高齢化が早く進む国の1つです。かつての正解があっという間に不正解となり得ます。国の医療、介護提供体制を持続可能なものとするために時代や地域に合わせたモデルチェンジが必要です。一方、改革とは痛みを伴うモノです。「みんながハッピーな改革」は難しいと思います。部分最適ではなく、全体最適を意識すべきです。本プログラムではこれまでの歴史を踏まえつつ、医療政策のど真ん中から現状や未来を一緒に考えていきましょう。

2027年3月

〈組織改革・ボトムアップ〉

村上 大介
板倉サテライトクリニック 院長

「トップダウン」と「ボトムアップ」、組織や部署が上手く機能するためにはどちらかがあれば十分でしょうか?カリスマリーダーがいなくても組織は成長しうると思います。さらに、組織が成長を続けるためには変革が必要です。一方、「ヒトは変わりたくない」生きものでもあります。では、どのようにして「抵抗する反対派」と折り合いをつけていくべきでしょうか?本プログラムではボトムアップを中心とした組織づくりについて一緒に考えていきたいと思います。